ワクチン接種
最近の気候って変ですよね。
北海道では昨年末から極端に寒さが続いて大雪で雪が溶けないままでいたりしましたし、5月になり春めいて、サクラやらこぶしの花が急に咲き始めたと思ったら、また気温が下がって寒くなる。
人間も気温の寒暖差が影響して風邪をひくこともありますが、ワンにゃんちゃんでも風邪を引くことがあります。
簡単に風邪とは言いますが、やはり人と同じようにウイルス性感染症のことです。
人と同じように咳をしたりくしゃみをしたり、鼻水が出ていわゆる青っぱなが出ることもあります。
酷い子では鼻水に血液が混じることもあります。
もちろん、そのような時は熱も高くなり、元気や食欲も落ちることが多いです。
吸入治療や抗生剤を使いながら状態が落ち着くのを待つことになりますが、そのように愛犬・愛猫が感染症に罹らないようにするためワクチン接種による予防があります。
定期的なワクチン接種をしているのであれば、多くのワンにゃんちゃんはこれら感染症に罹患しにくくなることが分かっています。
毎年、ワクチンを接種するか、またはワクチン効果が残っているかを血液検査で調べることをお勧めします。
また、簡単にワクチン接種とは言いますが、ワクチン接種に関しては重大な副反応が起きることもあります。
スズメバチに刺されて人が死んでしまうアレルギー反応と同じアナフィラキシーショックや数時間後に全身を痒がり顔を中心として浮腫を起こすムーンフェイスと言うアレルギー反応や嘔吐、下痢などを起こすことがありますので、ワクチン接種する時には獣医師に十分な説明を受けることが望ましいです。
当院では、ワクチン接種後しばらく院内で様子を見させていただきますが、それでも数時間後にムーンフェイスなどを起こす可能性もあります。
そのため、ワクチン接種は午前中にすることをお勧めしています。
なぜならば、午後遅い時間に接種すると遅いアレルギー反応が起こる時は真夜中になることがあります。飼い主さんは就寝されて気付かないでいる間にワンにゃんちゃんたちは痒がったり苦しがったりしているかもしれません。そのようなことを避けるためにもワクチン接種は午前中または午後の早い時間帯にすることが理想と考えています。
上記したワクチンの副反応に関しては必ずしも全てのワンにゃんちゃんに起こることはありません。逆の殆どのワンにゃんちゃんには起こることはありません。
これも全くヒトのワクチン接種と同じことが言えると思います。
しかしながら、毎年接種する時には十分に注意するに越したことはないと考えます。
飼い主さんの皆様も記憶の片隅においていていただきたいところです。
また、副反応が起きた時、特にアナフィラキシーショックの場合は接種後短時間で全身の力が抜けたり、痙攣、流涎などが起きます。そのような時は慌てずに様子を見ていることなく、直ぐ動物病院に連絡し連れて行くことをお勧め致します。
ムーンフェイスの場合はしばらく時間が経過してから起きることがありますが、こちらも経過を見ていても治まることはありませんので、ワクチン接種した動物病院に連絡することをお勧め致します。
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